大河ドラマ花燃ゆ＝第４話＝豆知識その１３形見の赤間硯

２０１５年　ＮＨＫ 大河ドラマ『花燃ゆ』第４話

『花燃ゆ』主人公：杉文（井上真央）
　第４話での年齢９歳１１歳
（1845年）1843年3月1日生まれ
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第４話の主な出来事
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・姉　寿（優香）の出産
・兄　吉田松陰（伊勢谷友介）の投獄
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第５話の話は次回にして、兄　吉田松陰（伊勢谷友介）の形見について
お話することにします。（実は、録画してあるけど、まだ見ていない）

吉田松陰の遺言的言葉が残されているのは、ご存知の方も多いかと思い
ます。

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大河ドラマ花燃ゆに登場するのは、まだ先のことになるが、紹介しておきます。

それは、
『私首は江戸に葬り家祭りには私平生用候硯と去年十月六日呈上候書と
を神主と被成候様奉頼硯は巳酉七月か赤間関廻浦の節買得せしなり十年
余著述を助けたる功臣なり』

もう少し砕けて言うと
「私の死後、首は江戸に埋葬し、そちらの家には私が日頃使っていまし
た硯と去年十月六日に記した手紙とを祭るようお頼みします。硯は、嘉
永二年七月頃に赤間関へ行った際に購入したものです。十年あまり執筆
を助けてくれた私の功臣です。」

これは、１８５９年（安政六年）十月二十日に【父叔兄に贈る】と題さ
れたもので、父：百合之助と兄：梅太郎に宛て書かれたものです。

下記に書簡の写真が掲載されています。参考まで
http://www.yoshida-shoin.com/shiryo/shiryoshitu.html

それから、一週間後の十月二十七日に江戸の伝馬町にある処刑場で処刑
された。



引用元：http://www.yoshida-shoin.com/torajirou/saigo.html

その様子を首切り役の山田浅右衛門などは胸を打たれ、こう記している。

「いよいよ首を斬る刹那の松陰の態度は、実にあっぱれなものであった。
悠々として歩き運んできて、役人どもに一揖（いちゆう）し、“御苦労様”
と言って端座した。
その一糸乱れざる堂々たる態度は、幕吏も深く感嘆した」

それで、形見の話に戻ります。
【父叔兄に贈る】にあるように、『赤間硯』が形見となりました。

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この『赤間硯』は、古くは源頼朝が鶴ヶ岡八幡宮に奉納したものが現存す
る最古のものとされています。

その当時から『赤間硯』は、尊い品物として珍重されていました。

形見の硯ではありません。形見の硯は撮影禁止です。



引用元：http://kaikikuyou.blog.fc2.com/blog-category-5.html

江戸時代の大名屋敷跡から多数出土している。ことからも、貢物としても
使われていたようです。

所有していたとされるのは、毛利輝元、西郷隆盛、坂本龍馬がいます。
オランダのシーボルト・コレクションにも加えられているそうです。

形見の硯は、１８９０年（明治二十三年）八月に、松下村塾の西側に、
土蔵造りの祠を建て、松陰の神霊をまつることにした。この際、御霊代
として、『赤間硯』と【父叔兄に贈る】の書簡をその他の遺品と共に、
納めた。

この土蔵が松蔭神社の基となった。

お墓はと言うと、松蔭の処刑から百日後に、杉家で百日祭が執り行われ
その折に、高杉晋作らによって墓碑が建てられた。

高杉晋作は、大河ドラマ花燃ゆでは高良健吾さんが演じます。


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